(※写真はドイツ、ベルリンの壁にあったメッセージ。)
旅から生きて帰って「ただいま」と言えること。
重々しいタイトル。
春に僕がエジプトで出逢って、
一晩だけだったけれど、宿で一緒に過ごした日本人の旅人夫妻がいました。
彼らはその後、アフリカを南下して、南米に入って行きました。
そして夫妻は命を失いました。
アフリカでマラリアに感染し、南米に渡ってから発症したそうです。
マラリアの潜伏期間は数週間と言われています。
普通は異常に気づくものの、彼らはすぐにアンデス山脈の標高高いところにいたようで、
高山病と勘違いし、対処が遅れ、本当に無念にも夫婦共に亡くなられたそうです・・・。
実際に旅の中で出逢った人が旅中に亡くなったという経験は初めてでした。
他にも日本人の旅人が南米ボリビアにある有名な危険アトラクション、
『デスロード』にて、命を落としたと聞きました。
僕もデスロードでは一度死にそうになりました。
100メートル超の断崖絶壁から落ちそうになりました。
この旅で一番ヤバいと感じたのはその時でした。
一歩間違えば、あそこで死んでいたのは僕だったかもしれません。
いつも、人間は誰しもが死と隣り合わせです。
日本に住んでいた時も、電車が走る度に、
「1メートル歩くだけで電車に轢かれて死ぬのか。」などと、考えたりしたものでした。
旅中に仲良くさせてもらっていた先輩が、日本で突然死しました。衝撃でした。
先輩はまだ若く、仕事もバリバリ。
結婚して子供も生まれたばかりだったのに・・・
本当に残酷なものでした。
神様はいないし、頼ってはいけない。僕は改めてそう思います。
日本で当たり前の中で生活をしている人も、
海外を旅する人も、本当に生きている毎日を大切にしなくちゃいけないんだなって。
時折、旅人の中で間違った武勇伝が取り交わされます。
「拳銃強盗に銃をつきつけられたのだけれど、『それ、偽物だろ!』と言い張って押し切ってやったわ!」と自慢する旅人がいたそうです。
そんなアホみたいな武勇伝を語るのは止めて下さい。
アホが増えます。不幸が増えます。
周囲の大人は若者が感化されないように、こんな武勇伝を振りまく人にしっかりと注意してあげてください。
旅というのは見知らぬ土地で、言語も通じぬ場合が多いです。
世界最高レベルの日本の治安とはほど遠い世界が待っています。
落とした財布が戻ってくる可能性があるなんて、世界のほとんどの国では在りえない現実なんですよ。
襲う人は、襲うだけの理由と覚悟を持っています。
殺る人は殺ります。本当に気をつけて。
銃をつきつけられたら、基本は荷物を渡すのが賢い選択です。
あと、海外旅行保険は入りましょう。
僕はガッツリ入っています。
盗難紛失は勿論、病気や怪我にも強い味方です。
高額請求にもビビることもありません。
何かあればすぐに予算を気にせず病院に駆け込むことができます。
僕もトルコで6針縫う怪我をしましたが、保険ですべてまかなえます。
保険は入りましょう。あと予防接種。
何よりも、自分自身の体調管理をしっかりしましょう。
いつもの体調と微妙な違いがあれば、すぐに対処しましょう。
そうやって僕ら旅人は、「ただいま」を言えるように。
日本の大切な人達に、「ただいま」を言えるように。
ちゃんと元気な笑顔で、「ただいま」を言えるように。
ひとりでも多くの旅人が、無事に旅を終えることを願っています。
もちろん、僕自身も。
天国へ旅立たれたタビロックのご夫妻。
命は失ったけれど、2人の生きた証はずっと残っています。
http://ameblo.jp/goooooska/
心よりご冥福をお祈りします。
さて、皆さん。
もちろん、ビクビクしてばかりいても旅は楽しめません。
リスク管理を常に考えながら、思いっきり楽しみましょう!!!
お世話になったタビロックの2人の分まで旅を楽しもう!
旅から生きて帰るということ。
当たり前のようで、当たり前ではないこと。
気を抜かずに進んで行こう。
僕の怪我した左手の傷も癒えてきました。
もうすぐ旅立ちの時です。
ここからトルコ国内を巡った後に、イランへ突入します。
イランからヨルダン、イスラエルと移動し、ドバイ経由でインドに入ります。
年越しは何処で過ごすか、、、インドかネパールか?
多くの人との再会も楽しみにしています。
The World is smaller than We Think!!
タビロック, バックパッカー, マラリア, 旅人, 自戒, 高山病