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サムライレポート

日本のベンチャーを、世界のベンチャーへ。川鍋 仁氏(SunBridge Partners)

2011/05/05  

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「シリコンバレーにプラグアンドプレイテックセンターという面白いところがあるよ。
 も起業していたのならば、訪れてみるといいよ!」

というご紹介を頂き、
プラグアンドプレイテックセンター(http://www.plugandplaytechcenter.com/)を訪れ、
川鍋さんとお逢いすることに。

シリコンバレーの中に位置するプラグアンドプレイテックセンターのエントランスには
様々な国の国旗が掲げられており、ここがインターナショナルな施設であることを主張していました。

何を隠そう、プラグアンドプレイテックセンターは、
ベンチャー企業を対象としたインキュベーション施設です。

200社(今日現在は300社超!)以上の多くの立ち上げ段階のベンチャー企業がオフィスを構えており、
ビジネス領域等によってオフィスエリアを区切られていたり、
施設内にカフェテリアがあり情報交換が出来たりと、
相乗効果が見込める環境づくりを心がけているようです。

例えば、iPhoneアプリを事業としている会社が集まる
iPhone Apps Pavilionというエリアもあります。

そんなプラグアンドプレイテックセンターにて、
日本企業向けの支援活動をしているサンブリッジパートナーズの川鍋さんをご紹介致します。


自己紹介とこれまでの歩みについて教えて頂けますか?


(※右が川鍋さん、左は日本総領事の猪俣さん)

大学卒業後、専攻とは全く無関係のIT業界、CSKに入社し、
ソフトウェアエンジニアになりました。

入社三年で、研究開発職として、インターネットがまだ一般の方々が使えない時代に、
会社がWIDEプロジェクトに参加していたおかげでインターネットの研究ができました。

が、出張でたった一週間シリコンバレーに来たことで、
この業界の本当の凄さと本物のスピード感を経験し、
また、この業界がアメリカ企業に支配されていることを痛感
し、
日本に帰ってから、当時アメリカでは飛ぶ鳥落とす勢い、
日本では殆ど誰も知らない日本オラクルに転職することにしました。

入社して直ぐに自分の担当製品が本社のアメリカではなく UKであることを知り、
その一年後には Oracle UKで働いていました。

5年後に日本に帰ってきたときには、日本オラクルは既に一部上場企業になり、
社員数も8倍の 2000人以上になっていました。

大きく成長した Oracle を見ながら(&感謝しながら)、自分は、
もう一度成長痛を感じるほど急成長するシリコンバレー型ベンチャー企業で働くことを夢見るようになり、
シリコンバレーに本社を置く IPLocks というベンチャー企業に入社、
開発部門を統括するポジションで渡米しました。

数年後、会社は事業売却と本社の日本移転という形で exit 、
結果 USで事業をしなくなるということで、
私自身は日本には戻らず、Plug and Play Tech Centerに身を置きながら、
転職または起業を志すことにしました。

そこで奇しくも入居してきたのが、IPLocks に投資をしてくれていた SunBridge のアレンマイナーです。

早速、ビジネスプランを持って会いに行きましたが、
私の持ってきたビジネスプランには殆ど関心を示さず、
代りに一緒に働くことが許されました(笑)。


現在の仕事内容と魅力を教えてください。
また、Plug and Play tech centerの魅力や特徴を簡単にご説明頂けますか?

SunBridge のアメリカでの主たる業務はベンチャーキャピタルなので、アナリストをしています。

しかし一昨年から、日本のベンチャーの海外展開の支援と、
USの現地で起業する日本人起業家の支援を始めています。

また、それらを加速させるために、以前日本(渋谷のマークシティ)で活動していた、
SunBridge Venture Habitat (インキュベーション事業) を、
Plug and Play Tech Center の Japan Pavilion として再オープンし、
名前も新たに Global Venture Habitatとして、活動を本格化しています。

Plug and Play Tech Center というのは、SunBridge を含め、
200社以上の企業が入居しているインキュベーションセンターです。

ここの最大の魅力はオープンなオフィス空間によって感じることの出来るエネルギー、
シリコンバレーとそれ以外から集まってくる投資家、起業家、企業などからなるネットワーク、
そして飽きることを許さないかのようなイベントの数々です。

ここにいるだけで小さなシリコンバレーを体感できるといっても過言ではありません。

SunBridge は、この環境を最大限に活かせるように、Japan Pavilion をこの中に作ったのです。

SunBridge Global Venture Habitat は、
日本のベンチャー企業が日本だけでなく、グローバルに活躍できるよう、最大限のサポートをします。

なので、当然、我々自身がビジネス、とりわけ USおよび世界のIT業界とその事業に強くなければなりません。
その点では、アレンマイナーや私自身の経験が最大限に活かされています。

自己の経験で人の役に立つ機会を自身で作り出せることは、とても嬉しいことです。
そして、成長していく日本のベンチャー企業と一緒に私もさらに成長したいと思っています(この歳でも)。


今、注目している業界やサービスは何ですか?

VCということで、今は cleantech、と言いたいところなのですが、餅は餅屋、
最も興味があるといえば、SaaS 型(クラウド)サービスの大企業への浸透具合です。
必ずどこかで ブレイクスルーが起きます、そんなに先の話ではないと思います。


海外勤務経験が豊富な川鍋さんですが、海外で一番の困難は何でしたか?

海外という意味では、やっぱり、ビザでしょうね。
リーマンショックの時には、ビザをスポンサーしてくれる会社も激減したので、
シリコンバレーの人口も相当減りました。

乗り越える方法は、人事を尽くして天命を待つ、これだけです。
天命とは、今の会社で、こういう仕事をすることだったようです。
今はグリーンカードもあるので、さらなる挑戦が出来るようになりました。(笑)


機会があれば働いてみたい場所(国・都市)はありますか?あれば理由も教えて下さい。

日本でもヨーロッパでもアメリカでも働いたので、特にないです、
が、働かなくなったら(働けなくなったら??)、モナコに住みたいです。


今後の予定や将来の夢(目標)について教えてください。

日本のベンチャー企業を世界のベンチャー企業にすることです。
特に、日本のソフトウェアやインターネットサービスが
世界で有名になる姿を死ぬまでに一度は見たいと思っています。


最後に、日本の若者にメッセージをお願い致します!

考えるのはとても良いことです。
考えた上で、自分なりの結論を出し、そして、必ず実行します。
あとは、習うより慣れろ、実践あるのみです。

試行錯誤は必ずありますが、自分で決めてやったことは、ダメでも納得できます。
ダメなことがたくさんあっても、経験を積めば、道は拓けると思います。

以上、川鍋さん、御回答有難う御座いました!

川鍋さんは日本のベンチャーにもっとシリコンバレーに来て欲しいとおっしゃっていました。

最初は観光でも、何処かへの仕事のついででも、
何でもいいからまずはシリコンバレーに来て、この雰囲気を肌身で感じて欲しいと。

実際に来て見て、肌で感じないとわからないことが世の中にはある、そう主張されていました。

プラグアンドプレイテックセンターは、
調査段階のベンチャー企業にも門戸を開いてくれることでしょう。
シリコンバレーでの可能性を検討する際には、
是非ともプラグアンドプレイテックセンターを検討してみください。

僕は数時間の見学でしたが、事実あの場所には勢いがあることを感じました。

川鍋さんはご自身の経験を活かして、次世代の日本のベンチャーを輩出したいと強く想っていられます。

「死ぬまでに日本のソフトウェアやインターネットサービスが世界で有名になるところを見たい。」
という部分は多くの人が思い描いていることなのではないでしょうか。

川鍋さんは思うだけではなく、それを実際に手助けする為の活動を仕事としています。
僕ら若者世代から、そんな期待に応えることの出来るサービスを世の中に創り出せたらと強く思います。

以上、川鍋さん、御協力を有難う御座いました!

太田 英基

おまけ。

※プラグアンドプレイテックセンターのJapan Pavilionにある幸運を呼ぶ…
と言われる予定のソファ、その名もラッキー。

ソファに座った人たちが頑張って実績を挙げて、
幸運を呼ぶソファと呼ばれるようにならないといけないそうです(笑)
僕も座ったので、貢献できるように頑張ります。
そしていつか、”幸運を呼ぶソファ”と皆に呼ばれるように。

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