(※写真はキューバにある革命家チェ・ゲバラの慰霊碑)
昔、同じような記事を書いたのですが、サムライバックパッカーの記事としても再び。
あれはまだ僕が19歳の時。
大学1年生の春休みだった。
大学の友達と二人で、インドに勢いだけで約2週間の人生初のバックパック旅行をした。
今でもいろんなことを鮮明に思い出せるぐらい、
毎日がハプニングの連続でした。
映画みたいに騙されました。
怖かったことも多々ありました。
色々ありつつも、最後には笑えました。
僕はとても満足感がありました。
日々、現地の人と触れ合う。旅人と触れ合う。
インドの物乞いの皆さんに囲まれたり、子どもたちに追いかけられたり、
無数に騙されまくったけど、それでも僕にとっては素敵な旅だったと思う。
それは否定することのない事実。
僕はインドから帰国後、大学の友人たちに自分の経験を語った。
武勇伝のように語った。
たった2週間バックパッカーをしただけ。
それなのにインドのことについて誰よりも知っているかのような調子で、
きっと友人たちに話をしていたんだと思う。
ただ、残念ながら僕の友人たちは誰もインドにいったことがなかったので、
当時の僕を否定してくれる人は誰も居なかった。
「インドはボッタクリ商売が半端じゃない!」
「インドには物乞いが凄い数いるんだよ!」
「インド人は商売人を超越したエンターテイナーだ!」
「インドの警官がじーちゃんを蹴っていた!」
「インド人は死期を感じたらガンジス川に向かうんだって!」
「牛は神聖な生き物なのさ!でも、扱いお粗末なインド人もいたぞ!」
これらは全て事実。7年前に旅をした僕が感じたことは事実である。
しかし、これらはインドの極一部に過ぎないのも事実。
インドという巨大な多面体があって、
バックパッカーだった僕はその一つの側面だけをみて、インドという国を得意気に語っていたんだ。
インドは中国に並んで注目されている経済急成長国。
インドはITで世界的に躍進している国。
それなのに、僕が7年前に出逢った人達には、
プログラマーのプの字も見当たらなかった。
僕は、インドの何をみてきたんだろう?
バックパッカーとして、貧乏旅行スタイルで、ただ底辺をみただけで、
どうしてインドのことを偉そうに語れるんだろう?
僕がしていることは、インドに対して物凄く失礼なのではないだろうか?
そう、思えて仕方なかった。
あれから、7年経った現在、ここには7年後の自分がいる。
インドがどう変わったかはわからないけれど、僕はこの7年で変わっているはずだ。
カウチサーフィンなどのウェブサービスを利用して、
今回は物乞いや商売人だけではなく、IT企業で働くインド人や起業しているインド人、
NPOを起ち上げたインド人とも逢う約束をしている。
彼らとインドについて色々と話してみたいと思う。
7年前の僕だけではなく、
多くのバックパッカーがプログラマーのプの字、
アイティーのアの字に触れることのない旅をしているのではないかと思う。
ちょっとだけ考えてみて欲しい。本当にそれでいいのかと。
もちろん、どれだけ頑張っても旅人がみれる世界には限りがある。
本気でその国をみるならば、
住んで仕事して結婚して子育てしてみないと、みれないのかもしれない。
それでも、インドの異なる側面をみてみるという努力をしてみることはできるし、
少なくとも幅を拡げることはできると思う。
単純に、もっとインドが面白くなってくるんじゃないだろうか?
昔なら旅するだけでは逢えない人とも、今はインターネットで繋がることができる時代。
異なる視点でインドを覗いてみてはどうだろうか。(もちろん、他国でも。)
なんだか取り留めの無い文章になってしまいましたね。
明日から7年ぶりのインド。そして、あれから7年後の自分。
多くの面と、向き合っていこうと思います。
先ずは自分から。
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