僕はロンドンに1ヶ月ほど滞在していたのですが、
ロンドンは日本人が多くいるという話を聞いていたので、
和僑会のような起業家やビジネスマンが集うコミュニティがあるのではないかと情報を調べていました。
すると、知人経由から教えてもらったのが日欧起業家フォーラム(JEEF)でした。
早速コンタクトをして代表の渡邉さんとお逢いしたところ、渡邉さん自身が非常に興味深い方でしたので、
サムライレポートに御協力をお願い致しました。
渡邉 伸悟(わたなべ しんご)
福岡出身で、1984年生まれ。28歳。
小中学校はバスケ少年でした。
高校生になり、北九州市で開催された「車椅子バスケット」の世界選手権で手伝いをしたことがきっかけで、
「社会福祉」に興味を持ち、そこからボランティア活動を始めました。
全国高校生ボランティア大会への参加、
自身のボランティア組織の立ち上げ・運営などを通じて、
徐々に自分の興味が「社会福祉」から「NPO・非営利」等に移っていくのを感じ、
大学生に入ってからは「人権問題」「環境問題」「若者の就職問題」と活動の幅が広がっていきました。
知人に外国人が多い環境だったので大学生の間に留学しておきたいと思い、イギリスに留学しました。
そこでまた多くの意志と目的のある同年代に出会い、
イギリスのボランティア活動等の現状を知り、
「ファンドレイズ・コンサルティング」という仕事に興味を持つことに。※ファンドレイジング(Wikipedia)
そして今に至ります。
今はロンドンで会計士として働いています。資格取得中です。
また、それとは別に「JEEF(日欧起業家フォーラム)」の代表として、
英国及び欧州での起業を目指す方のサポート活動を行っています。
特にありませんでした。
自分自身が興味ある分野で最高を目指して行けば、
自然と必要なフィールドに移っていくだろうという認識です。
イギリス英語が好きなことが一つです。
イギリスはNPOやNGOについて、
COSやセツルメント運動の頃からチャリティ精神を育んでいた歴史があって、
そういった活動が例えばアメリカよりも広く社会に根付いていることも理由です。
アカウンタビリティへの自覚度はイギリスの方が圧倒的に高いと思います。
寄付金や補助金依存の多い日本と比べると、
ファンドレイズを自ら行う分、イギリスは資金管理や会計の重要性を理解しています。
プロフェッショナルが働いていることも日本に比べると多いのではないかと思います。
例えばイギリスの会計士であれば金融業と非営利組織で働いている会計士の給与の差は、
日本のそれと比べると小さいと思います。
日本と比べると、例えばレストランの国籍が豊富だったり、街を歩いている人の人種も多様で、
異文化を感じる意味ではイギリス(特にロンドン)で生活する事は面白いと思います。
ヨーロッパも近いので旅行好きな人にもいいのではないでしょうか。
あと仕事とプライベートを比較的しっかり分けているので、メリハリのある生活を送れるのではないでしょうか。
再来年くらいまでに会計士の資格を取得します。
そこから非営利専門のファンドレイズ・コンサルティングをやっている会社に転職する予定ですが、
もしかしたら知人から紹介されているので、
バングラディッシュかケニアかに直接活動しに行くかもしれません。
未来の自分は今よりきっと成長しているし、
ネットワークも知識も幅が広がっていると思うので、まったく別のチャンスがどこかからくるかもしれないし、
全く別のジャンルに行くかもしれません。そういう意味では予定なしともいえます。
唯一信じているのは、
自分が今の生活を大切に真摯に生きていれば、必要な場所には必ずたどり着けるということくらいです。
目標を持ってそれ以外に脇目も振らず…みたいなのは苦手なので。
夢や目標は与えられるものでもないし、最近はそういうのは結果論じゃないかと思っています。
楽しいことがあったり、夢中になれるものがあったり、
自分が自分の人生に対して自覚的に向き合っていった結果の果実みたいなものが夢なんじゃないでしょうか。
僕も若者(と信じています)なので、偉そうなことは言えませんが、どんな経験も出来事も、
自分に伝わってくるもの全部を成長の糧にしようという姿勢があれば、
大抵のことはなんとかなるんじゃないかなぁと思っています。
一緒に人生を楽しんでいけるといいですね。
以上、渡邉さんの回答になります。
渡邉さんは某大手国内系コンサルティング企業で働いた後、イギリスへ渡られたそうです。
なかなかそういったキャリアを歩む人を知らなかったので、興味深いと思い、話を伺ったところ、
非営利法人のファンドレイジングに対して熱い想いを持っている方でした。
そして、渡邉さんのこの言葉が刺さります。
「自分自身が興味ある分野で最高を目指して行けば、
自然と必要なフィールドに移っていくだろうという認識です。」
何が凄いかというと、
渡邉さんはそのフィールドが日本という枠を超えていて、世界視野で観ていたというところです。
渡邉さんは自身の実現したいことを叶える為にイギリスが最高の環境だと信じ、
イギリスへと渡ったのだと思いますが、そういった発想をどれだけの日本人ができるでしょうか?
多くの人は”日本国外”という選択肢は浮かばないのではないでしょうか?
浮かんでも自分には無理だと諦めてしまう人も多いかもしれません。
渡邉さんのような若者がドンドン出てくることを願ってやみません。
渡邉さん、御協力ありがとうございました!
太田 英基
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