(※これは日本の作業着を来たフランス人のファッションショーの最後の集合写真です。)
今年2011年の6月30日から4日間開催されたJAPAN EXPO2011。
会場はフランスのパリ郊外でした。
恐らく、来場するヨーロピアンの7割はマンガ・アニメ・ゲーム好きでしょう。
僕はマンガもゲームも好きなので、
これは参加しなくてはならないと、1ヶ月前から参加する為に旅の移動予定を調整していました。
会場に向かう途中の電車には近づくに連れて、
チラホラとコスプレイヤーがお目見えしてきました。
昨年来場者数18万人と言われていたのですが、今年は総計20万人だったとかで、
とにかく会場には多くの人が溢れていました。
(※チケット購入する為に並んでいる人の列。)
僕が訪問した土曜日が一番来場者が多いようで、チケットも15ユーロと他の日より割高でした。
チケットを購入して中に入ると、あちらこちらにコスプレイヤーがいます。
(コチラにコスプレイヤー特集を別記事で書いています。50名以上のコスプレイヤー登場!)
ヨーロピアンのコスプレイヤーは容姿がキャラクターと似ることもある為に、
思いの外に似合う人も多く、それだけでも非常に面白かったです。
会場内はゲームやマンガ・アニメのブース、
日本の伝統工芸などもブースである他に、柔道、書道、折り紙、禅など、
様々な日本文化がブースを持って展開されていました。
今年は原発問題により、食関連は色々と厳しい面もあったようですが、
被災した日本を応援するような企画があったりと、フランスを始めとしてヨーロッパの方々が日本文化を好きでいてくれるのが大変嬉しかったです。
(ただ、ほとんどの人がマンガ・アニメに偏っているのは事実ですが・・・。)
多種多様な日本文化や、地域の工芸品などもブース出展されていました。
折り鶴教室なども結構盛況のようでした。
ジャパンエキスポという名前なのですが、
韓国や中国ブースの台頭も近年は目立ってきているようです。
また大きなブースをサムスンがドンッと構えていたりなど、ここでも彼らの勢いを感じます。
僕は世界中を旅してきているのですが、
日本のマンガやアニメの持つコンテンツの強さは日々感じることがあります。
しかしながら、世界中で知名度のある日本のアニメ等に海外でお金を払う人は少数派です。
途上国であれば、一般人は海賊版激安DVDを購入しています。
ボリビアでは1枚24円、ケニアでは1枚50円で販売されていました。
そして、先進国では皆不正ダウンロード(ストリーミング)にてアニメを観ています。
つまり、、、多くの人がコンテンツに対してお金を支払っていないのです。
これはアニメだけではなく、ハリウッド映画にも言えることでしょう。
このままでは海外で知名度だけはドンドン上昇をしても、利益が出ないシステムになってしまいます・・・。
しかしながら、その突破口の断片を僕はジャパンエキスポで見た気がします。
アニメやマンガが好きな人達がユニクロのアニメコラボのUTを購入したり、
会場で様々なグッズを購入しているのです。
やはり、こういった部分で収益化を狙っていくのが現実策なのかもしれません。
個人的なアイディアとしてはディズニーランドに対抗をして、
“ジャパンアニメヒーローズランド”のようなレジャーパークをつくれば、
そこで海外でコンテンツでは回収するのが難しい利益を得ることが出来るのではないでしょうか?
まずは日本国内に。外国人観光客誘致のキラーコンテンツになるはずです。
家族旅行で何処に行こうか考えている時に、
子供が「ねぇねぇ、日本のヒーローズランドに行きたいよー!」となること間違いありません。
日本の次はジャパンエキスポで20万人の集客力を持つフランスに。
そしてアメリカ。次は日系人も多く住み、日本文化にも親しみが深いブラジルに。
などなど、非常に発想が拡がります。
権利関係の調整が難しいとは聞きますが、是非とも実現して欲しいものです。
ただ、韓国マンガなども最近では人気が出てきているようですので、
先手先手を打っていかなくては、
気づいたらマンガ・アニメコンテンツでも韓国勢に苦戦させられることになるかもしれません。
何はともあれ、ジャパンエキスポ大盛況のようでした!
関係者の皆様、お疲れ様でした!
来年は是非、ヨーロッパ進出を検討している企業の方々はブース出展をご検討下さい!
日本企業でブースが埋まらないと中国韓国のブースで埋まってしまいますので・・・。
そして最後に、会場の出口で原発反対のビラを配っているフランスの方がおりましたので。
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