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サムライレポート

格安オンライン英会話の先駆者、レアジョブの加藤智久氏

2011/01/12  

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フィリピン滞在中に首都マニラでレアジョブの加藤さんにお逢いしました。

レアジョブ株式会社 代表取締役社長 加藤 智久氏

1980年、 東京都生まれ。高校時代に大前研一氏主催の政策学校「一新塾」に史上最年少入塾。
大学を卒業し、外資系戦略コンサルティングファーム・モニターグループに入社。
コンサルタントとして2年半活動した後、退職。翌月の2007年10月に27歳でレアジョブを立ち上げる。

レアジョブは近頃話題のオンライン英会話サービスの先駆者であり、現在最大手サービスです。
http://www.rarejob.com/
フィリピン大学の在学生や卒業生と25分間129円から英会話が出来るというサービスで、
英会話業界の価格破壊を巻き起こし、日本人の英語学習に多大なる貢献をしているサービスです。
2010年、会員4万人を突破しています。
※フィリピン英語についてはコチラを参照

ちょっとした繋がりで、レアジョブの加藤さんにお話を伺うことが出来る機会があったので、
フィリピンで働くことと、今後の予定を中心に話を伺いました。
※起業にまつわる話などは既に多くのメディアで取り上げられているので、気になる方はコチラを!


フィリピンで働くことの魅力を教えてください。

人々が非常に明るいので、一緒に居て楽しいですね。
あと、お土産を買っていったときや、社員旅行に連れていったときの喜びようがすごいので、やりがいがあります。
また、弊社レアジョブの講師は全員、トップ大学であるフィリピン大学の学生・卒業生です。
なので、その中でさらに優秀な人たちばかりをフルタイムスタッフとして採用できるので、
鍛えがいがあってとても幸せです。


フィリピン人の働きぶりについてどう感じられますか?

働きぶりはあまりよくないと思います。
うちの会社は違いますが、一般的には下の習慣があると思います。

・組織における下の階層の人たちは、上の言うことにただ従う・自分の頭でものを考えない
・組織における上の階層の人たちは、ポジションにあぐらをかいて、果たすべき責任を果たさない
・耳触りの悪い意見には怒る

これは、フィリピン人が優秀でないという意味ではなく、固定観念・古い習慣にしばられているためだと思います。


フィリピンにて大変だった事と、どう乗り越えたのか教えてください。

固定観念・古い習慣にしばられているスタッフたちに、
自分たちのアタマで考えることなど、主体的に動くことをまず覚えてもらうのが大変でした。
乗り越えるためにしたことは次の通りです。

・問題解決トレーニングをする http://ameblo.jp/netpipeline/entry-10618834419.html
・「7つの習慣」を会社のバイブルにして、主体的な行動等を促す
・主体性のある素質を持った人のみを採用する


日本におけるオンライン英会話サービスは今後どうなると思われますか?

日本人の約1割、1000万人が英語を勉強していたり、勉強したいと思っていると言います。
その中で、Novaなど通学制英会話は、最盛期で100万人弱の会員がいました。
オンライン英会話は、通学制英会話に比べ圧倒的に単価が安いので、
数百万人くらいの市場になってもおかしくないと考えています。
英語を勉強する人の数割はオンライン英会話を使う、という状況です。


近頃の楽天やユニクロの社内英語化の動きをどう思われますか?

英語公用語化は、世界で戦う上で避けられないと考えています。
「社内の公用語は英語です」と日本企業が言い切れないがために、
海外での人材獲得がすすまず、新興市場などでの競争力が落ちてしまうためです。
http://ameblo.jp/netpipeline/entry-10147993248.html

僕は、英会話を安くすることには、日本社会への社会的意義があると信じています。
英語力による競争戦略の束縛をはずすお手伝いをしたいです。


世界の今後について、注目している動向があれば教えて下さい。

フラット化がどこまで進むのか、興味があります。


今後の予定と計画を教えてください。

レアジョブのミッションは、良質な英会話を安価に提供し、日本人の英語力の底上げを図ることです。
これは松下幸之助さんの水道哲学、水道の水のように価格を押さえた物資を大量に供給し、
全ての人がサービスを容易に享受できるようにすることを下敷きにしています。

中期的なビジョンは、レアジョブを質、量ともに世界一の英会話サービスにするということ。
これを今後5年で実現します。

それから長期的には、世界中に埋もれている潜在能力を、スカイプを使って発掘したいと考えています。
レアジョブでは、フィリピン人の英語力を掘り起こしましたが、
日本の主婦など、能力があるのに埋もれてしまっている人達が世界中に多くいると思うのです。
これを改善して能力がある人が活躍できる世の中をつくっていきたいと考えています。


日本の若者へ、メッセージをお願い致します。

僕は大学生のとき、「インターンをやりたいので柔道部を辞めさせてください」と言ったら、
「そんなに急ぐことはないだろう。柔道をやり遂げた後にやったらどうだ?」と先輩に引き留められました。
でも僕はインターンを選んだ。その選択は正解だったと思っています。

柔道を続けることも素晴らしい選択だと思うのですが、
自分がやってみたいと感じたことはやるべきだと思うのです。
やろうかな、どうしようかなと迷ったのなら、やったほうがいい。
好きなことは、経験のなかから見つかっていくもの。
自分が動いてみるしか、見つける方法はないのです。

一度自分の好きなことが見つかれば、情熱を傾けることができます。
すると人生が勝手に動き始めて、自分をおもしろいところへ連れて行ってくれるようになります。
だから、最初はまず、自分の好きなことを見つける。
この努力だけは惜しまないでください。
つまらないかも、と思っても、最初の一歩を踏み出すことが肝心です。

フィリピンのレアジョブオフィスでお逢いした加藤さんは本当にイキイキとしていました。

そして、僕がひとつ、とても印象的だったのは加藤さんがこう言ったことです。
「フィリピンには世界1の企業が無いんです。
だから僕はレアジョブでフィリピン初の世界1を実現したいとも思っています。」

加藤さんは何気なく自然に出た一言かもしれませんが、僕にはとても印象的でした。
日本人である加藤さんが、本当にフィリピンの側に立っているんだなと。
会話の中で加藤さんからは、
レアジョブで働くフィリピン人のスタッフや英語講師を本当に大切にしているんだなという印象を強く受けました。
彼らの雇用を創出し、守っていく。そういう強い責任感を加藤さんから感じました。

そんな加藤さんと優秀なフィリピン人スタッフと講師陣によるレアジョブは、
今後もオンライン英会話のリーディングカンパニーとして、拡大をしていくことでしょう。

そんなレアジョブが”海外とびこみ採用“という取り組みを始めました。
海外で変わった経験を積んできた人は是非チェックを!

太田 英基

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