lovelikealiens

サムライレポート

世界中のクリエイターを巻き込むクリエイティブエージェンシーをロンドンにてパートナー2人と起業。 長渕 陽介氏(SEVEN SHUFFLES共同創業者、プロデューサー)

2012/09/07  

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広告、アート、デザイン、ファッション…
そんな流行の発信地であるロンドンにて、クリエイティブエージェンシーを起ち上げて、
ワールドワイドに活動している日本人がいます。

長渕さんがプロデュースに携わったフル3DCGアニメーションショートフィルム『Love Like Aliens』
今年の夏、アメリカにて行われた、Asian Film Festival of Dallas 2012(AFFD)にて、
ショートフィルム部門 審査員特別賞を受賞しました。

※こちら、『Love Like Aliens』のオフィシャルムービーです。

企画構想から約2年の制作期間を経て、
2012年に完成したRashad Haughton監督・脚本によるフル3DCGアニメーションショートフィルム。
アメリカ、日本、イギリス、ドイツのトップクリエイターとのコラボレーションにより創り上げられたそうです。

そんな業界の最先端を歩く長渕陽介さんにご協力を頂きました!

自己紹介と、これまでの歩みについて教えてください。


長渕 陽介、30歳。
Yosuke Nagafuchi

1982年 東京生まれ
1997年 暁星中学卒業後カナダへ語学留学
1998年 16歳で渡英
2001年 現地校卒業後、London Institute Central Saint Martins College of Art & Designに入学
2004年 在学中、作品がギリシャSkironio Museum Polychronopoulos ATHENSに出展される。
2005年 Central Saint Martins College of Art & Design, Graphic design科を卒業。
同年、現地デザインエージェンシーへGraphic Designerとして入社
Muji Europe, Osman Yousefzada, London Fashion weekなどのグラフィックデザインを担当。
2007年 同エージェンシーを退社。
2008年 パートナー2人とロンドンにSEVEN SHUFFLES PRODUCTIONS LIMITEDを設立。
2009年 東京原宿に株式会社セブンシャッフルズジャパンを設立。

2010年 Disney映画「TRON」東京プレミアで世界最大規模の3Dプロジェクションマッピングのプロデュースを務める。
2011年 2012年主要国際映画際に向けてアメリカ企業と3Dアニメーションショートフィルムを制作。
2012年7月アメリカ、ダラスで行われたAFFD映画祭にて、
SevenShufflesプロデュース’Love Like Aliens’のプレミアを行う。
同年7月’Love Like Aliens’がAFFD映画祭にてSpecial Jury Prizeを受賞。
同年7月、米国ABCネットワークch8朝のニュースに生出演。
2012年9月、’Love Like ALiens’が10月に行われる韓国国際映画祭でのスクリーニングが決定。

現在までSEVEN SHUFFLESのプロデューサーとして
映画、テレビコマーシャル、ミュージックビデオ、イベント映像制作などに携わる。

また2012年1月にロンドンの起業家に向け行ったマルコムとブランディングについての講義を皮切りに
2012年はイギリスSummerset、パリ、東京でマルコムの講義を行う予定。

Seven Shuffles 主要取引先
adidas, SONY, Disney, Canon, Cartier, SoftBank, avex, 第一興商, YAMAHA, Fuji TV, Virgin 他

現在の活動内容・仕事内容を可能な範囲でご紹介ください。

Seven Shufflesは、制作会社ではなくクリエイティブエージェンシーですので、
プランニング、クリエイティブ、制作までを一貫して行う豊かな内部環境を有しています。

これによりキャンペーンにおいて上記3つの工程間のコミュニケーションを円滑に行う事を可能とし、
ディレクションにも統一性を持たせる事が出来ます。

またロンドンと東京にオフィスがあるので、
日本にいながら海外のトップクリエイターと現地の相場で仕事が出来たり、
逆に海外ブランドの日本進出のためのブランディングを手掛けたりと、
クライアントのニーズに併せて柔軟に対応する事が可能です。

もう1点、Seven Shufflesが力を入れているのは、
最先端のテクノロジーと映像技術を融合させ、新感覚のビジュアルを創り出す事です。

話題性があるので効果的なPRに繋がり、イベントのメインとして集客自体にも絶大な力を発揮します。

現在も大手メーカーの世界キャンペーンをはじめ、
テレビコマーシャル、映画、TVアニメーション、デザインまで幅広い範囲でプロジェクトが進行中です。

海外で働くという志向を元々お持ちでしたか?

いえ、15歳で最初に海外に渡ったのは、
日本より専門的な勉強が海外だと出来ると留学センターから聞いたからです。

将来的に日本で働くか、海外で働くかはまだ決めていませんでした。

ただ高校、大学と海外で過ごす時間が長くなるにつれ、
いつのまにか自分の中で現地にて就職する事が当然進むべき道となっていました。

なぜ、イギリスへ渡られたのですか?

カナダよりさらに専門的に学べるという事だったので、
一年間カナダで語学を学んだ後、渡英を決めました。

言語以外で立ち塞がった困難は何でしたか?

広く一般的に言われている、日本人とは明らかに仕事への取り組み方が違うというのはもちろんありました。
オン、オフの切り替えをしっかり行う事で仕事の効率を上げる考え方の人が多いので、
納品直前に「バケーション!」なんていう日本社会からしてみたら冗談のような現実にも多々遭遇しました。

後は何でも「出来る。」と容易に仕事を請け負う人が多いので、
スケジュール的に厳しいのに大丈夫かと少しでも不安を感じたら、
ある程度デットラインを早めに設定する事をお勧め致します。

海外(イギリス)で働くこと、生活することの魅力について教えて下さい。

やはり世界の最先端の流行に常に触れていられる事
ロンドンは美術館などのアート施設も充実していますので、
最新のアートをいつもすぐ生身で体感出来るのは嬉しいですね。
ちょっとした小道で行われている小さな展覧会でも素晴らしいアイディアに出会う事も少なくありません。

そしてもう一つ自分の中ではとても大きな収穫だったのですが、
海外に出て初めて、いつも身近にあったものの大切さに気付き、心から感謝する事が出来るようになりました。

人によって見えてくる物は違うかもしれませんが、
新しい視点から自分を見つめ直す事が出来るというのは海外で生活する大きな魅力の一つなのではないかと思います。

※長渕さんの姪っ子さんと、長渕さん。

今後の予定や将来の夢(目標)について教えてください。

最初の拠点ロンドンから始まり、ヨーロッパから東京、
今は遠くハリウッドまで繋がったSevenShufflesの持つネットワークを今後さらに拡大し、
世界中のクリエイターを巻き込んで純度の高いクリエイティブで構成されたユートピアを築く事です。

クリエイティブのユートピアとは、クリエイターが実力を出し切れる公平な競争、制作ができる環境で、
このような環境こそが最も優れたコンテンツを生み出すと私達は考えています。

そして優れたコンテンツを世に送り出す事こそが
人々に大きな影響を与える「メディア」に携わる人間としての責任なのではないかと私は思っています。

作品に込められたメッセージの質によっては社会問題も改善していける、
では結果作品が良い影響を社会に与えたではなく、そこを着地点と定めプロジェクトをスタートさせる、
そのような事を最近になって考えるようになりました。

新聞に目を通し、負のニュースから発足されるプロジェクト、改善に導くコンセプト、
同じ考えを持つ仲間で作り上げる組織、現在進行しているプロジェクトの一つはまさにこの形で動いています。

社名もポーカーでカードを配る際、 最も公平な振り分けになるように、
カードを7回切ると言われている事からSeven Shufflesとなりました。

最後に、日本の若者にメッセージをお願いします。

2002年のFriendsterの登場で本格的に普及したSNS、
そしてソーシャルアセットの重要さが問われるこんな現代でこそ、
本物の人と人とのコミュニケーションを大切にして下さい。

私も同じ業界の方々はもちろんですが、
メーカー、商社、金融の第一線で活躍する私達世代の方々から一線を退かれた会長の方々まで
幅広くざっくばらんにお話出来る場を進んで設けています。

決して机上論、お酒の席での話だけで終わらせず、
そこから得た物を何と、どう絡めてリアルな導線を引くかというビジョンを常に頭の中で思い描いておく事が、
プロジェクト発足への最も近道だと思っています。

本物のコミュニケーションの中には決してオンラインでは得られない、
生身の対話から生まれるアイディアや情報など、限りない可能性が詰まっていると私は思っています。

多くの人に出会って、色々な場所へ行き、様々な経験を全て糧にして頑張って下さい。
そしてたった一度の人生、心ゆくまで楽しんで下さい!

あとがき

長渕さんは中学卒業の時点で、海外に出ていきたいという想いが既に在ったという。

そして実際に海外に飛び出し、自分の意志でカナダからイギリスへ。
そして今ではロンドンで起業し、世界を飛び回る。 まさにチャレンジ精神の塊のような方なのだと思いました。

イギリス生活も長く、現地にも根づいたネットワークを持つ長渕さんだからこそ、
競争の激しいクリエイティブの世界でも仕事を掴み、実績を重ねていけるのだと思います。

セブンシャッフルズの制作物を長渕さんに見せてもらいましたが、
その制作物を紹介頂く時の長渕さんは笑顔でとても自信にあふれているようでした。

その笑顔と、笑顔の裏にある努力と挑戦が生み出したのが今回の受賞作品だったのかもしれません。
今後もそういった作品を世の中に生み出し続けていくのでしょう。

まだまだ海外拠点を股にかけて活動する若い日本人が少ない中、長渕さんの今後に要注目です。
長渕さん、ご協力有難うございました!

太田英基

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